レンズフェス2025：ARの今後10年を共に構築

2025年は、当社のグローバル開発者コミュニティにとって非常に重要な年です。 当社は、レンズの使用10周年を祝い、世界との対話を変える驚異的なAIのパワーを目の当たりにし、来年Specsを公式に発売する準備をしています。

最初のレンズ以来、当社のビジョンはシンプルです。つまり、人々が自己表現をし、フレンドとつながるのを支援することで、人々の距離を縮めるテクノロジーを構築することです。 過去10年間、400万個以上のレンズを構築した400,000人の開発者コミュニティは、このアイデアをクリエイティブな表現のための最大かつ最先端のエコシステムに育成してきました。

当社の目標は、世界で開発者にとって最も使いやすいプラットフォームとなることであり、その取り組みはかつてないほど強くなっています。 本日、3つのコア分野に焦点を当てた主要なアップデートを発表させていただきます。それは、Snapをビルドに最適な場所にする、クリエイターが情熱をビジネス成果に変えるのを支援する、ARを推進するための世界トップクラスのツール開発者を提供することです。

Snapchatでは毎月1億7,500万人以上の人々がレンズゲームをプレイしており、それらを共有するSnapchatユーザーの数は、昨年から130%増と2倍以上増加しています。 当社は、フレンドが集まる楽しいソーシャルゲームを構築するためのリソースの提供に力を入れています。

レンズゲームを新しいGames Chat Drawerを使ったチャットに直接統合し、フレンドがつながる場所の近くにゲームを配置できるようになりました。

また、アセットライブラリのゲームカテゴリを拡張し、ワークフローを円滑にするよう設計されたコンポーネントを使用しています。

• キャラクターコントローラー：3人称、横スクロール、またはトップダウンのゲームプレイスタイル間で切り替えます。

• カメラコントローラー：フォロー、軌道、および第三者視点のプリセットで角度を変更します。

• 入力システム：コントロールをカスタマイズ — 一瞬でジャンプするか、ジョイスティックで移動します。

• Bitmojiスイート：Bitmojiフレンド、アニメーション、小道具をゲームに導入します。

ターン制ゲームプレイを導入し、フレンドハイライトや通知によってリーダーボードをレベルアップしました。 来年、ライブマルチプレイヤーマッチメイキングを導入する予定です。これは、リアルタイムのソーシャルプレイの新しい基盤であり、Snapがフレンドとゲームを検索して共有する最も自然な場所となるはずです。

Lens Studioに、自分自身や周りの世界の見方が変わる強力な新機能を追加しました。これにより、忠実度が向上し、パーソナライズされた、より魅力的なレンズを作成できるようになりました。

表現力がアップするよう設計されたアップデートをいくつかご紹介します。

• リアルなStyleGen：フルスクリーンのMLエフェクトを拡張するこの新しいオプションを使うと、本物のフィット、テクスチャ、照明、遠近からの視点が利用できるため、リアルタイムの見事なディテールが生きたシーンを作成できます。

• 拡張されたFaceGen：FaceMLの次世代版。複雑なAR体験のために、よりきめ細かいディテールと信頼できる制御を提供しています。

• 自撮り添付ファイル：コンテキストを自動認識するリアルタイムAR配置により、最先端の3Dアセットを生成できます。

• 新しいフェイスエフェクトエディタ：プロクオリティのメイク、キラキラ、宝石を素早く反復して生成する、スムースで直感的なインターフェイス。

• AIクリップ（近日公開）：超高速ビデオ生成モデルを導入しました。これにより、楽しくて、パーソナライズされた、すぐに共有できるビデオが作れる独自の画像ビデオレンズを制作できるようになりました。

チャレンジタグとレンズクリエイター報酬の成功に基づいて、収益化サービスの大規模なアップデートを展開していきます。

パイロットの成功後、Lens+ Payoutsを使ったレンズクリエイター報酬を拡張しています。これにより、クリエイターはLens+とSnapchatプラチナ登録者からのエンゲージメントに基づいて収益を上げることができるようになりました。ゲーム、AI体験、エフェクトなどを作成する際に、収益化されたレンズのポートフォリオを構築できます。

カメラキットは、Snapの主要なARテクノロジーをSnapchatだけでなく世界中のアプリ、ウェブサイト、ARミラーに拡張し、第3四半期には6,800万人以上の月間アクティブユーザーにリーチしました。カメラキットは引き続き無料でご利用いただけますが、本日よりユーザーが完全に所有できます。開発者フィードバックに耳を傾け、必須のブランディングを削除しました。これにより、柔軟でプロフェッショナル、かつゼロコストのAR体験を自由に作成できるようになり、クライアントを感心させること請け合いです。

Lens Studio AIを発表できることを喜ばしく思います。これを使用すると、会話するくらい簡単にレンズを構築できます。

望む対象を説明するだけで、Lens Studio AIがそれに命を吹き込むお手伝いをします。 コードを記述し、ステップバイステップの説明により指示を行い、フルレンズを生成し、デバッグをはじめ、アセットを提案することもできます。 初心者かベテランのプロかにかかわらず、Lens Studio AIなら過去最短時間でアイデアを公開されたレンズに実現します。 

また、Blocksと呼ばれる新しいフレームワークも立ち上げました。これにより初めてプラットフォームレイヤーで直接ビルドできるようになりました。 Blocksは、スクリプト、アセット、エフェクトなどのモジュール式AR対応コンポーネントであり、これらを組み合わせることでレンズを構築し、Lens Studio AIからすべてアクセスできます。 独自のカスタムプライベートブロックを作成するか、公開してコミュニティとイノベーションを共有できます。

また、アップデートされたLens Studio Mobile & Webを使用すれば外出先でで作成できます。これは現在Blocksを活用しており、強力なチャットベースの作成ツールが含まれています。これにより、レンズをリミックスしたり、簡単なAIを使用したリクエストで最初から作成したりすることができます。

1年前、第5世代Spectaclesを発表しました。これはリアルタイムのAIによる体験を備えた新型コンピューターで、人々が手や声を使用して世界と自然に交流できるようになりました。 

2026年にSpecsを一般公開する準備を進めるなか、Snap OS 2.0を発表しました。これには、より高速なパフォーマンスを実現するために改良されたオペレーティングシステム、没入型体験を実現するWebXRサポートのネイティブブラウザ、さらにインターフェース設計と開発を簡素化するための新しいUIキットとモバイルキットが搭載されています。

Spectaclesの最新バージョン向けに現在構築している要素はすべて新しいSpecsと互換性があるため、今後も継続的に使用できます。

また、Spectaclesをよりシームレスかつ使いやすいものにする新しいシステムレベルの機能が追加されました。 トラベルモードを使用すると、飛行機、電車、車の中など、外出先の乗客としてAR体験を中断することなく楽しむことができます。また、EyeConnectを使用すると、隣にいる人を見るだけで、共有された共同配置レンズを瞬時にセットアップできます。

開発者にとっては、コマースキットでビジネスを成長させる新たな方法が実現するわけです。これにより、一部のクリエイターはレンズ内で直接支払いを受け取ることができるようになります。 デジタルグッズやプレミアム機能など、Spectaclesで収益化を始めることができます。

パートナーに対する取り組みとしては、Industrial Light & Magic、Synth Riders、およびParamountの『アバター 伝説の少年アン』から『Star Wars：Holocron Histories』体験がSpectaclesで利用できるようになりました。 Figmaなどの製品、Tripadvisorなどのブランドによるレンズ体験、近日公開されるMastercardによる調査結果など、利用可能なレンズ体験が増えることにご注目ください。

最後に、ARとAIの新時代を推進するために、Supabaseと連携して構築したSnap Cloudをご紹介します。 Snap Cloudは、開発者にインスタントAPI、エッジ機能、安全なストレージ、リアルタイム機能などを提供します。これにより、重いアセットの処理を簡単にオフロードし、より豊かでダイナミック、かつプライバシー保護に配慮したプロジェクトを構築できます。 フルレングスゲームから没入型の位置情報ベース体験まで、Snap Cloudは、世界を変えるレンズを構築するインフラストラクチャ提供という当社の長期的な取り組みを体現したものです。

Snapのミッションは、コンピューティングをより人に近づけることです。10年以上のARイノベーション、完全な拡張現実テクノロジースタック、10億人に迫る勢いのSnapchatグローバルコミュニティにより、当社は創造性がスケールするプラットフォームを構築しています。

Lens Studioからカメラキット、Snap OSからSnap Cloud、そして近日公開予定のSpectaclesに至るまで、想像さえすればここで構築できるのです。皆さんが次に何を作るのかが本当に楽しみです。

報道関係のリクエストは、press@snap.comにメールで送信してください。
その他のお問い合わせについては、サポートサイトをご覧ください。